夕食の時間、初めて三班一緒の食事となった。広い食堂も今日ばかりは狭く感じられる。食事のトレイを受け取ったリョーマは、空いた席を探して座った。 「俺とこれから試合しようぜ」 いただきますと手を合わせた時、唐突に影が差し、手がテーブルの上に降りて、リョーマの背中に威圧感が襲う。 「跡部、お前は違う班だろ。それに、これからってナイターでする気か」 宍戸の窘めなど軽く躱し、跡部は更にリョーマに覆い被さるように身を乗り出した。 「いいじゃねえか。班が違うからこれから、夜しようって譲歩してんだぜ。どうせ自主トレったって、試合するにもものたんねー連中ばかりだし、お前にとってそれなりに相手になるのは俺様くらいなもんだろ、なあ、樺地」 ウス、と頷くのは樺地だけで、ナチュラルに馬鹿にされた他の面々は一様に眉を顰めている。 「それは納得できんな」 「そうだそうだ、って、真田も違う班じゃん」 別の方から声が挙がり、呼応するように言った菊丸は、気が付いて突っ込みを入れた。 「跡部なら、俺の方が良い筈だ。越前、試合は俺とすればいい」 こんな強引な真田は初めだというように、切原は目を見開いた。柳も表情は変わらないものの、微かに動揺している様が判る。 「俺の方が良い、だと? くくっ、言ってくれるじゃねえか、真田」 鋭く跡部の瞳が光を帯び、真田を睨み付けた。負けずに真田も強い目で跡部にしっかりと意志を通す。 「おいおい、いい加減にしろよ。まだ合同で練習するとは限らないし、試合だって」 「外野は黙ってろ」 「外野ってなんっすか。越前は俺たちの班なんだぜ。あんたたちこそ外野だろ」 跡部の物言いに、桃城が切れる。止めようとしていた大石も、跡部の言葉に息を飲み怒りを抑えるように拳を握り締めた。 「あのさ、どうでもいいけど、飯食ってからにしない。腹減ってんスけど」 頭上で交わされる低レベルな争いにうんざりした様子でリョーマは言った。せっかくの美味しそうな和食だというのに、まだ一口も食べてない。 「越前くんの言うとおり。食事終えてから彼と試合したい者で籤でもしたらいいんじゃない。あ、俺も立候補するよ」 いつの間にかリョーマの向い側に席を移動していた千石が笑顔で頷きながら提案する。 「あんたは同じ班やろ」 「チャンスは多い方がいいでしょ。何だか競争率高そうだしね」 忍足の突っ込みにも笑顔で答え、千石はリョーマの湯飲みにお茶を注ぎ足した。 「決まりだな。ま、俺様の運なら外れはねえだろうよ」 鼻で笑い跡部はリョーマから離れていった。漸く背中の圧力が消え、ほっとして食べ始める。だが、背中には別の圧力がやんわりと掛かっていた。 溜息を一つ付き、リョーマは箸を置くと振り返る。視線の方向では不二が裕太とにこやかに語らっていた。 顔を戻したリョーマは再び箸を取ったが、胸に蟠る暗い翳りに食欲を無くし、箸を置く。 「食べないと、夜中にお腹空くよ」 「平気っス」 「あれが気になるのかな」 佐伯はちらりと後方を目で示し、訊ねた。リョーマは憮然として口を閉ざし、立ち上がる。 「越前、残すのか」 「桃先輩、食べちゃってください」 半分も減ってない食事に、驚いて声を掛ける桃城にそう言うと、リョーマは振り返らず食堂を後にした。 ミーティングルームで苛々と待っていた跡部は、立ち上がると壁を拳で叩いた。その様子に、忍足は苦笑を浮かべる。 「落ち着けや。別に本人おらんでも、籤だけ先に引けばいいやないか。部屋におるやろ、決まってからコートに呼び出せばいいこっちゃ」 ミーティングルームには、この二人の他に真田、柳、千石、裕太他数名が集まっていた。流石に竜崎班といつでも練習試合できる青学は来ていない。 「兄貴もパスか」 「余裕ですね。いくら同じ学校とはいえ、そんなに試合は出来ないと思いますが」 不二が来ていないことに驚いて裕太が呟くと、前髪を指で弄びながら観月が意味もなく笑って言った。その時、目を閉じ黙したまま座っていた真田が、やおら目を開き立ち上がったせいで、びくりと観月は身を引いた。 「時間が惜しい。始めるぞ」 ホワイトボードに書かれたあみだくじの真ん中の棒に大きく、真田、の文字を書き、再び椅子にどっかりと腰を下ろす。 「そだね。じゃ、次、俺ここにしよ」 ついで千石がさらさらと自分の名前を書いた。次々に名前を書いていく中、跡部は最後に残った場所に名前を書き込んだ。 「残り物には福があるっちゅう訳か」 「ばーか、俺様ならたとえ後が無くても必ず当たるってことだ」 根拠のない自信は相変わらずだなと、吐息を付き、忍足は当たりを隠していた紙を取り、一本ずつあみだを辿っていった。 意気揚々とミーティングルームを出てコートへ向かう跡部の姿に、他の者は何となく釈然としない気持ちでいた。 「あいつ、運がいいな」 「運も実力のうちゆうことや。さ、取り敢えず観戦しにいこか」 呆れたように呟く裕太に、忍足は肩を竦めて促した。たとえ試合が出来なくとも、跡部とリョーマの試合なら見るだけでも価値はある。 そう考えたのは忍足だけでは無かったようで、殆どの者が続いて部屋を出ていった。玄関口には竜崎班の姿もある。 「あ、来た来た。で、誰になったんだ、試合」 「お前ら見物か」 菊丸が手を振り、忍足に尋ねる。楽しそうな菊丸の横には不安げな表情の大石に、面白がってる桃城も居た。 「何かあったら困るからな」 「大丈夫だよ。苦労性だね、大石くんは」 笑って背中を叩く千石に、大石は深く溜息を付いた。 眩い灯りが煌々と照らすコートの中央に、まるでスポットライトで照らされているような跡部の姿がある。既に準備万端、ラケットを手に鋭い視線で外を眺めていた。 「あれ、越前は」 「部屋に居るんじゃないか」 「いや、居ませんよ。俺より先に出たんだから」 桃城の答えに周りの皆は顔を見合わせた。苛々と跡部は指でラケットを叩き始め、眉根を寄せる。 「あ、あそこ」 裕太が指し示した方向を、皆一斉に見る。三階の窓から僅かに見えた帽子を被った人影に、桃城は手を振って合図した。 「何やってんだ、あいつ」 何も応えずに消えたリョーマに、桃城は怪訝な表情を浮かべ建物を見ていたが、再び現れた影に眉を顰め呟いた。 今度は二階の端に姿を現し、一向に降りてこようとしない。どうしようかと考えてる間にまた消え、やっと一階の玄関口に見えた影に、桃城は呆れながらもほっとして声を掛けた。 「こっちだ、越前。待ってんだから、早く…っておいっ、越前!」 桃城に声を掛けられた途端、リョーマは踵を返して建物の中に駆け戻ってしまう。 なんだありゃ、と呆気にとられて見ていた桃城は、後ろから自分の脇を通り越して走っていく跡部の姿に、二度びっくりして口をぽっかりと開いてしまった。 「待て、跡部。無理強いするな」 「何綺麗ごと言ってんだ、ああ? そうだ、捕まえた者勝ちってことにしようぜ、試合。俺様が勝つに決まってるけどな」 後ろから止める真田に、跡部は嘲笑を浮かべ、意に介さず駆け続ける。跡部の提案に、真田は表情を引き締め、そんなことは許さんと低く恫喝した。 何がどうなってるのかと事態の把握をしきれないうちに、跡部の提案を受けたのか、他の者も建物に向かって走り出した。 「うわー、おチビ、逃げて逃げてー」 「んなこと言ってないで、助けましょうよ、英二先輩、大石先輩」 「そ、そうだな。先に捕まえればいい訳だ」 汗を浮かべながら頷いて大石も駆けだした。 住人の居る部屋も構わず入り、隠れていないか探したり、トイレの個室まで一つずつ見ていったが、なかなかリョーマの姿は見つからない。 どこへ行ったんだと皆が不思議に思い始めた頃、食堂の方から悲鳴が聞こえ、一同はそこへ急いで向かった。 裕太が食堂の中でリョーマの腕を掴んでいる。さっきそこも探した筈なのに、と悔しがる他の面々の前で得意げに裕太はリョーマを引っ張り出した。 「痛いです。離してください」 「あれ……」 周りで見ていた千石が首を捻り二人に近付くと、リョーマの被っていた帽子を取り上げた。 「太一、何してんの」 「せんぱーい」 驚いて手を離した裕太からよろよろと離れ、半泣きで太一は千石に縋り付いた。 「これは越前の帽子だが、これを彼が着けていたということは、囮だった確率90%」 いつの間にか居た乾が納得したように呟く。囮だと、と皆が唖然と立ち尽くした時、扉口から圧迫するような気配が立ち昇る。 「お前達、何を騒いでいる」 「ほんとにね、苛々はお肌に良くないのよ」 無表情の榊と、僅かに怒りを滲ませた華村が一同を見渡した。 「自主トレ…です」 「そう? 私には追いかけっこか隠れん坊にしか見えなかったけど」 いつから見てたんだあんたは、と皆が心の中で突っ込む中、忍足はふと周囲を見回して呟いた。 「跡部がおらへんな」 「真田もだ」 二人だけ榊達が来る前にここを離れたのか、さすがインサイト自慢なだけある、と大石が感心したように呟くのを耳にして、それは違うんじゃないだろうかと、忍足は溜息を付いた。 「とにかく、もう自主トレ時間は終わり。さっさと部屋に戻りなさい。今度騒いだら減点よ」 いいわね、と言い放ち、華村と榊は去っていった。仕方なく他の者達も部屋へ戻っていく。 「何で越前くんの帽子被って逃げ回ってたの」 「これ被ってコートの方見ててくれって頼まれたです。桃城さんが叫んでるのを聞こうとして下へ降りていったらいきなり追いかけられて。怖かった」 そりゃ跡部や真田の形相で追っかけられたら怖いわな、と千石は苦笑を浮かべた。 「それにしても二人はどこへ行ったんだ」 「どの二人です?」 桃城の言葉に観月が訊ねる。どのって、と考えていた桃城は、はっとして指を突きだした。 「跡部さんと真田さんはともかく、肝心の越前」 「と、多分、不二だな」 突然後ろに現れた佐伯の言葉に、桃城はぎょっとして身を引いた。佐伯は確かさっきの追いかけっこには加わって居なかったのではないか。 「うん、不二がどう出るか見たかったから、そっち後付けてたんだけど、撒かれちゃってね」 残念そうな口調ながら笑顔で言う佐伯に、桃城は胡散臭そうな目を向ける。裕太も呆れ顔で佐伯を見ていた。 「まだ今晩一騒ぎおきそうな確率百%」 「だにゃ」 乾に菊丸が賛同する。他の学校の者達は、不思議そうな顔で彼らを見ていたが、こんな騒ぎが日常茶飯事の青学と氷帝は慣れた様子で諦め早く部屋へ戻っていった。
中庭に建てられた街灯だけが薄ぼんやりと、大きなガラス窓を通して中を照らし出していた。 時折、光が水面を反射して天井にまるで海の中のような模様を描き出している。 この大きなスポーツ施設は選抜チームだけが使う訳ではない。昼間は近隣の学生や市民にも開放されている。この室内プールも昼間は賑わっていただろうが、今は静まりかえっていた。 「今頃大騒ぎしてるかな」 「いいんスか、勝手に入って」 プールサイドのベンチに腰掛け、リョーマは不二に訊ねた。 夕食後の試合は跡部や真田が勝手に決めたことだから、すっぽかしてもあまり気にはならなかったが、人気のないプールに連れてこられるとは思っていなかった。 「いいんじゃない。鍵、開いてたし」 笑って言う不二に、そういうもんかと半分納得する。けど、夜、プールの入り口に鍵も掛けないなんてもし何か事故でもあったらどうするのだろう。 自分が心配することじゃないけどね、とリョーマは不二を見た。 「夕飯、あまり食べてなかったみたいだけど、お腹空いてない? あいつらにあれこれ言われて食欲無くなった?」 リョーマはその言葉に驚いて目を瞠った。佐伯や裕太と楽しそうに話していたから、自分のことなど見てないと思っていたのに。 「別に」 腹が減るよりも、こんな静かな他に誰も居ない場所で不二と二人きりという状況に胸が一杯になっている。 「嬉しいよ、リョーマくんと二人になれて」 「…俺、とじゃなくても嬉しそうだったじゃん」 俺も、と言いかけたリョーマは先ほどの光景を思い出して、別のことを言ってしまう。 不二は微かに眉を顰め、何のことだとリョーマを見詰めた。リョーマは途端に後悔して、顔を背け立ち上がろうとする。 「待って。もしかして、裕太とか?」 「違っ…」 腕を引かれ、再び腰を下ろしたリョーマは、不二に抱き締められた。胸に顔を埋める形となって、リョーマはほっとする。今は顔を見られたくなかった。 「ヤキモチだったら嬉しいな」 呟いた不二はリョーマから少し身体を離し、顔を覗き込むようにする。リョーマは俯いていた顔を上げ、挑戦的に笑って見た。 「する訳ないじゃん。だって、不二先輩、俺のこと好きなんでしょ」 「うん、好き。大好きだから」 僅かに目を瞠った不二は、微笑んで告げた。その笑みにリョーマの胸が締め付けられ、今までに覚えのない大きな感情の波が押し寄せる。 「俺も…好き」 言葉ごと想いを告げるようにリョーマは不二に口付けた。僅かの時間で離れたそれを追うように、不二は口付ける。 何も考えられなくなる程の激しい口付けに、思考が蕩け、身体が浮かぶような眩暈をリョーマは覚えた。 息苦しさに漸く離れた口で大きく喘ぐ。いつの間にか天井が見え、自分がベンチの上に寝かされているのをリョーマは知った。 息を整え掛けたリョーマの視界に、いつもとは微妙に違う不二の顔が現れる。 熱い情欲に潤んだ不二の瞳を見出して、リョーマは背筋にぞくりと何かが走るのを感じた。 不二は再びリョーマに口付けながら手をスウェットシャツの中に忍ばせていく。 胸を撫でられ、突起に触れられると、リョーマは微かに声を上げた。思わず出てしまった声に自分で驚いたリョーマは、手で口を覆う。 不二はシャツを首もとまで捲り上げ、リョーマの胸を露わにするとそこに唇を落とした。 熱さの後に濡れた感触と冷たさが胸を這っていく。それが胸の突起に辿り着くと、まだ埋もれているそれを探るように刺激し始めた。 「…せ…んぱ……」 くすぐったさとぞくぞくする感覚に、リョーマは不二を止めようと手を伸ばした。だが、些細な抵抗など無視して不二は更に堅くなり始めたそれを、舐るよう舌先で弄ぶ。 「あっ」 胸への刺激に翻弄されていたリョーマは、いつしか下半身に延びていた手に気付かなかった。 不二の手が下着の中に入り込み、リョーマ自身を握り込む。ゆっくり愛撫し始める不二の手に、驚いたリョーマは上半身を起こそうとベンチに肘を突いた。 「危ないよ」 ぐらりとよろけ、ベンチから落ちそうになるリョーマを片腕で引き上げ、向かい合わせるように自分の前に不二は座らせた。 「んなこと…するから」 小さく文句を言うリョーマにくすりと笑い、不二は再び手を動かし始めた。 不二の身体を挟むように両足が開かれているため、逃れることも出来ず、リョーマは腕を伸ばして肩に縋り付く。 「…ぁっ…あ…」 強く先端を擦られ、リョーマは不二の手に放ってしまった。 荒く息を付き、肩口に顔を埋めたリョーマの頭を優しく撫で、不二は軽く耳元にキスする。 「続き…したいけど」 耳元に囁かれ、リョーマはびくりと肩を竦ませた。続きとは何だろうとぼんやり思い、リョーマは身体を離して不二を見た。 「何……」 不二の瞳に宿る光はまだ熱を失っていない。むしろ更に滾るそれに、リョーマは思い当たって大きく息を飲み込んだ。 自分の心臓の音だけが、大きく響いて聞こえる。言葉にならない不二の想いが触れあっている場所から伝わり、鼓動も自分のものだけでなく、お互いが速く鳴っていてリョーマはうっとりとそれに聞き惚れた。 「こんなとこでサカってんじゃねーよ、ケダモノが」 その鼓動を止めそうになって、リョーマは息を止めた。飛び上がって離れようとするリョーマの身体をしっかり不二は抱き締め闖入者を睨み付けた。 「あんな囮で俺たちをごまかせると思ったか」 もう一人、別の入り口から姿を現した人間に、不二はちらりと目を向け薄く笑みを浮かべる。 「思ったよりは早かったね」 「当然だ。……まだ、遅くはねえな」 確かめるように跡部は二人に近付き、目を細めて見た。真田も眉間に皺を寄せ、不二を睨め付ける。「どうかな」 喉の奥で笑う不二に、二人の眉が上がった。 まさか、と呟く跡部と真田に見せつけるように不二はリョーマを横抱きに抱え上げ、立ち上がる。 「わっ」 「続きはまた後にしようか。煩いのが多いし」 ショックで硬直し、されるがままのリョーマを抱え、不二は扉口へ向かった。 「一人勝ちした気分で居られるのも今の内だ」 「負け犬の遠吠えかな。君らしくないね、諦めの悪い」 鼻で笑い不二は跡部に言う。だが、跡部は負けずに嘲笑を返した。 「明日になれば分かるさ」 戯言だと無視しようとしたが、自信満々な跡部の態度が微かに勘に障る。 「跡部、どういうことだ。明日何かあるのか」 「どうだかな。ま、楽しみにしてることだ」 真田も知らないとみえ、跡部に問うがはぐらかされて眉を顰めた。 不二は気にしない事にして部屋から出る。漸く硬直が解けたリョーマは、不二の腕から無理矢理降りた。 「リョーマくん」 「ま、又明日。おやすみなさい」 言い捨てるようにしてリョーマは後も見ず駆け出す。不二の手で果てたことも、見られたことも恥ずかしかったが、どさくさに紛れて告白したことが何だか一番恥ずかしい。 今まで、なんとなく感じていたのを見ないふりしてごまかしていたのに。 大きく溜息を付き部屋に戻ろうと歩き始めたリョーマは、ふと跡部の言葉を思い出して首を捻った。「明日、何があるんだろ」 はったりか、それとも本当に何かあるのか。先ほどの行為を思い返すまいと、そっちに意識を向けるが敵わない。 再び吐息を付いたリョーマは頭を振りつつ部屋の扉を開けた。
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